福すしのシャリ(寿司飯)は東京の江戸前にぎりのシャリと比べてちょっとだけ甘めです。保存がきく関西寿司をルーツに持つためお酢が少し濃くて甘いのです。そんな少し甘めのシャリで握る「にぎり」でぜひ、紀州和歌山の海の四季を味わってください。
春なら初カツオ(鰹)、いさき(伊佐幾)
夏ならハモ(鱧)、地ダコ、流れ子(アワビの仲間)、活け鮎秋なら戻りカツオ、タチウオ(太刀魚)、サバ(鯖)、アオリイカ冬ならクエ(九絵)、ウツボ(鱓)、カワハギ(鮍)、フグ(河豚)がオススメです。その日の漁や仕入れでネタは変わりますが、地元産の新鮮な魚介を中心に市場に入る旬の魚介をご用意しております。
お寿司といえば江戸前のにぎり寿司が有名ですが、昔の大阪ではこの押し寿司が主流でした。シャリとネタを重ねて「型」にいれて押したお寿司は箱寿司とも呼ばれ、見た目も美しく保存がきくというのが大きな特徴です。
福すしの松前寿司は脂がよく乗ったシメサバの半身を使用しており食べごたえも十分です。
つくった翌日の松前寿司はサバと昆布、シャリが三位一体に落ち着いたもっとも美味しいタイミングです(早めにお召し上がり下さい)。シメサバの表面を軽く炙るのも風味が増してオススメです。
そして、ぜひ召し上がって頂きたいのが福すしのオリジナルの「いそ巻すし」です。シメサバと紀州産梅肉、大葉といっしょに押した寿司を旨味たっぷりのとろろ昆布で巻いた、紀州ならではの押し寿司です。
うまみが染み込んだ高野豆腐に厚焼き玉子、甘くじっくり煮込んだかんぴょう、海苔が香る巻き寿司は福すしの代名詞でもあります。
今では当たり前となっている恵方巻「節分の丸かぶり」ですが、30数年前のこの辺りではほとんど知られていませんでした。「楽しくて美味しいこの風習を皆様に知ってもらいたい」と、初代は地元の幼稚園と保育園に数年に渡って巻き寿司を無償で配りました。その甲斐もあってか数年後の節分の季節には巻き寿司を「福すし下さい」と買い求めるお客様がいらっしゃいました。今では多くの種類の色とりどりの巻き寿司が節分に食べられますが、福すしでは昔から変わらない高野豆腐とかんぴょうの巻き寿司をご提供しております。
また、海老やうなぎ、胡瓜、錦糸卵と煮詰めを巻いた上巻寿司は食べごたえもありお土産にも喜ばれる福すしの逸品です。
紀州和歌山の新鮮な魚介と野菜をメインに、旬の素材をつかったお料理をご提供しております。
二代目:善利訓規は、関西料理界の重鎮であり大阪高槻市「日本料理 花万」料理長であった故:武内治氏の最後の弟子として京料理を学び、枚方市や大阪北新地の割烹店で日本料理の研鑽を積み、腕を磨いた本格です。得意なのは出汁系の料理や煮つけですが、シーフードグラタンといった洋食もご提供しています。
※写真はイメージです。当日の仕入れ状況によってメニューは変わります。